御津電子が今、次世代型ものづくりに挑戦する理由


製造業を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変化しています。
人材不足や原材料高騰、技術継承、短納期化、品質要求の高度化…。

特に中小製造業にとっては、「今まで通り」では通用しない時代に入ったと感じている経営者の方も多いのではないでしょうか。

私たち御津電子も、まさにその変化の真ん中にいます。

だからこそ今、私たちは“次の時代のものづくり”に向けて、大きく舵を切っています。

今回、山陽新聞「探訪ザ・カンパニー」に掲載いただいた内容をきっかけに、改めて御津電子がどんな想いで取り組みを進めているのかをお伝えしたいと思います。

山陽新聞掲載記事

一貫生産だからこそ実現できる“スピード”と“柔軟性”

一貫対応

私たちは、家電やエクステリア関連の制御機器、自動車・電子機器向けの精密プラスチック部品などを製造しています。

制御機器は、工場の大型門扉の自動開閉や機械式駐車場、衣類乾燥機など、日常のさまざまな場面で使われています。

普段目立つ製品ではありませんが、社会インフラや生活を支える重要な役割を担っています。

製造業では、設計・試作・成形・組立・検査などを複数企業で分業するケースも少なくありません。
しかし分業体制では、

・情報伝達のズレ
・納期調整の難しさ
・コスト増加
・品質責任の分散

といった課題が発生しやすくなります。

そこで私たちは、可能な限り工程を社内で完結できる体制づくりを進めてきました。

制御機器の設計開発から製造、精密プラスチックの射出成形、さらには量産までを一貫して対応することで、
お客様の要望に対してスピーディーかつ柔軟に対応できる環境を整えています。

実際に、現場の課題から生まれた改善事例もあります。
社内作業で発生していたシリコン接着工程に対し、自社ODM部隊が専用装置を開発。従来15分かかっていた作業を5分まで短縮しました。

このように、“現場の困りごとを現場で改善できる”ことも、私たちの強みの一つです。

多拠点化と設備強化で、生産対応力を高める

作業風景

現在、私たちは岡山・香川・中国を含めた複数拠点で製造を行っています。

特に近年は、大型制御機器の受注増加を受け、香川県宇多津町に四国第二工場を新設しました。
大型製品と小型製品を工場ごとに振り分けることで、生産効率と対応力の向上を図っています。

また、精密プラスチック部品の分野では、複雑形状にも対応可能な射出成形設備を導入し、多様化するニーズへの対応を進めています。

近年の製造業では、「作れる」だけでは選ばれません。

どれだけ安定供給できるか
急な仕様変更に対応できるか
品質を維持し続けられるか
将来的な量産まで見据えられるか

こうした総合力が求められる時代になっています。

そのために、単純な設備投資だけではなく、「どのように現場が動けばより良いものづくりができるのか」という視点を重視しています。

最近ではDX推進にも力を入れており、次世代型スマートファクトリー化にも取り組んでいます。

DXという言葉だけが先行しがちな時代ですが、私たちは「現場で本当に使えるか」を大切にしています。

システム導入そのものが目的ではなく、

・現場負担を減らす
・品質を安定させる
・属人化を防ぐ
・生産性を向上させる

そのためにDXを活用するという考え方です。

「国内製造だからこそできる価値」を磨き続ける

かつて製造業では、「大量生産=海外」が当たり前の時代がありました。

しかし近年は、世界情勢や物流リスクの変化により、国内製造の重要性が再認識されています。

その中で私たちが強く感じているのは、

「ただ国内で作るだけでは選ばれない」

ということです。

価格競争だけでは、大手にも海外にも勝てません。

だからこそ必要なのが、

高精度
高品質
短納期
柔軟対応
技術提案力

です。

御津電子では、精密プラスチック部品の分野でも、高精度な成形技術や金型製作を強みにしています。

FA機器、自動車部品、リレー、スイッチ部品など、多種多様な製品に対応し、スーパーエンプラを含む高機能樹脂にも対応しています。

また、中国工場との連携によって、量産体制やコスト対応力も強化しています。

「国内品質」と「グローバル対応力」

この両立が、これからの製造業には必要だと考えています。

次の時代に選ばれる製造業を目指して

創業当時、私たちの主な業務は電子部品の検査でした。

そこから精密プラスチック部品の製造へ。
さらに制御機器分野へ。
そして現在は、DXやスマートファクトリー、人材育成まで取り組みを広げています。

製造業を取り巻く環境は、これからも大きく変化していくと思います。

だからこそ私たちは、

「今ある仕事を守る」だけではなく、
「未来のものづくりをどう作るか」

を考え続けています。

設計から製造までの一貫対応。
現場改善力。
DX推進。
人的資本経営。

これらを組み合わせながら、これからも“人が主役のものづくり”を追求していきます。

御津電子株式会社は、単なる部品メーカーではなく、「ものづくりを通じてお客様の課題を解決する企業」として、これからも挑戦を続けていきます。