新型コロナウィルスの脅威が過ぎ去ろうとしている中、ウクライナ情勢が大変な事になっています。
それに伴って、原油・天然ガス・レアガス(希ガス)やレアメタル(希少金属)が、圧倒的に不足する状況になってきました。
原油・天然ガスなどのエネルギー物資が滞る事で発生しうることで、日本の製造業にどのような影響を与えるのか。
レアガス(希ガス)やレアメタル(希少金属)などの半導体に必要な部品が滞る事で、何が起こるのか。
同時に、今日本はかつてない円安に見舞わられています。
エネルギー価格に加えて過度な円安が、どのような影響与えるのか、今から出来る準備は何なのか?まとめました。
少しでも参考になればと思います。
目次
エネルギー・材料価格が高騰・切迫化
まず間違いなく言えることは、石油価格やガス価格が高騰する事。
原油とガス生産と流通が滞る事で、世界のエネルギー需要のバランスが崩れ、価格が高騰します。
原油と天然ガス価格の高騰と切迫
需要と供給のバランスは崩れる。産油国の思惑・投機筋の方たちの戦略的な買いによって、石油価格は間違いなく高騰するでしょう
新型コロナ時代における、諸外国の歴史的な原油不足、ロックダウン緩和によるエネルギー需要増加を受けた高騰に、さらなる追い打ちをかける形になります。
電気料金の高騰と切迫
石油や天然ガスが高騰すれば、それを基に発電する電力価格は間違いなく高騰するでしょう。少なく見積もっても1.2倍は上がります
脱原発を掲げて石油や天然ガスに頼って電力を生産している為、世界的に電力不足にさいなまれることは間違いありません。
材料・部材価格の高騰と切迫
石油から生成させる、プラスチック価格は間違いなく上がるでしょう。
直近のナフサ(樹脂の原料)価格は倍増し、さらなる材料費の高騰は逃れられないでしょう。
また鉄鋼関係や銅の値段も高騰するでしょう
鉄を作る為には、大量の電気代を使う事になります。
電気代の高騰は確実なので、鉄関連の金額も間違いなく上がるでしょう。
電気料金が上がる事は、企業や製造業にとって大打撃になります。
弊社も年間電気代金は1000万円を超える為、電力価格の高騰は利益の圧迫につながります。
利益が圧迫されたら、それは製品代金にオンするしかありません。
そう考えると部材価格は間違いなく高騰します。
これは日本に限った事ではなく、世界中で部材の高騰が発生します。
今後、ハイパーインフレの可能性も…
エネルギー源である石油や天然ガすがなくなる事で、世界的に物価が上がる可能性があります。
日本だけの問題に留まる事はなく世界的な問題になる為、世界的にインフレが加速するでしょう。
日本のような貨幣価値が高い国は持ちこたえる事が出来ますが、貨幣価値が低い国は絶えれない可能性も出てきます。
今出来る対応策
エネルギーも材料が高騰化し、入手困難な状況に苛まれることを見越して、今出来る事をまとめました
省エネ対策
部材が入ってくるかは、もはやわかりませんが…。
省エネ機械や装置を使って、省エネ対策を行う
工場であれば、太陽光やデマンド装置を導入し、エネルギー使用量を抑える事が必須。
材料の確保
元々不足している中で確保自体も厳しいですが、材料の確保は必須となります。
エネルギー源が経たれるので、材料の確保は必須条件となります。
多少場所が切迫しても、戦略的に多く材料を仕入れておく必要があります。
資金の再配分
お金(貨幣)を「価値ある別のモノ」に替えておく必要があります。
ハイパーインフレが発生し紙幣の価値が落ちるわけですから、今後お金を生んでくれるものに投資しておく必要があります。
資金をもって置く事はリスクになるからこそ、装置・機械・不動産・金・外貨などに分配する必要があると思います。
まとめ
今回のエネルギー問題は、100年に1度の危機といっても過言ではないでしょう。
電力の源の15%が世界の市場から消えるから、エネルギーの高騰化や不足する事は磨逃れないでしょう。
そこから派生する事はインフレ。貨幣価値が下落し、ものの価値があがる。
この不測の事態に対してどう対応するかは、国と企業が放つ一手が重要である。
特に国が何かしてくれるのを待つのではなく、自ら進んで先手を打っていく必要が経営者にはある。
この時代をピンチと捉えるかチャンスと捉えるかは、経営者の考え方そのものにかかっている
中小製造業の経営者でしか知りえないリアルな情報を発信
【主な経歴】リクルート出身。数々の個人賞を受賞し、GMを歴任
【御津電子での実績】苦しい工場経営を1年でV字回復。技術力と人材育成を通じて、日本を代表する企業を目指している
【講演実績】
おかやまテクノロジー展(OTEX)2022 『仲間と共に歩むV字回復ストーリー』
日本金型工業会 『WEBマーケティングの力で新規開拓 ~顧客開拓に成功した事例~』
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