開発背景・課題・提案

本案件は、新規の産業用制御機器の開発を目的としたプロジェクトでした。お客様社内には電装設計に強い技術者が在籍していたものの、複数プロジェクトが同時進行しており、開発リソースが限界に達している状態でした。その一方で、エンドユーザーからの要求は強く、短期間での製品化が求められており、スピードと品質の両立が大きな課題となっていました。
従来のように設計会社と製造会社を分離して発注する体制では、仕様変更のたびに複数ベンダー間での調整が発生し、開発期間の長期化や品質リスクの増大につながる構造となっていました。また、不具合発生時の原因特定にも時間を要し、開発全体の効率低下が懸念されていました。
そこで御津電子では、電子基板設計から金属筐体設計までを一括で受託し、さらに設計から製造まで一貫対応する体制を提案しました。各設計領域を分断せず統合的に進行し、製造条件を設計段階から織り込んだDFM設計を実施。これにより、調整工数の削減と品質の安定、そして短納期化を同時に実現しました。
設計費用

本案件では、設計から量産立ち上げまでの初期投資として、最適化されたコスト設計を実施しています。単なる設計業務ではなく、量産を前提とした構造設計・部品構成・工程設計まで含めたトータル設計により、無駄のないコスト構成を実現しました。
| 区分 | 内容/費用 |
|---|---|
| 設計 | プラスチック筐体設計:約80万円/組立設計:約80万円(※電子基板支給) |
| 試作 | 約60万円 |
| 量産準備 | 量産用金型(3部品):約300万円 |
| 合計 | 約520万円(設計〜量産立ち上げまで) |
製造費用

量産工程においても、設計段階からの最適化により、無理のない生産体制と安定した単価を実現しています。部品構成や組立工程を見直すことで、継続的にコストメリットが出る構造となっています。
| 内容 | 価格 |
|---|---|
| 組立費 | 約10,000円 |
| 部品代 | 約2,500円 |
| 合計 | 約12,500円 |
費用対効果

従来は社内対応と外部委託を組み合わせた開発体制により、総額で約2,000万円規模のコストが発生していました。これに対し、本案件では初期投資約520万円まで圧縮し、約75%のコスト削減を実現しました。
さらに量産においても、当初は社内組立で1台あたり約17,000円を想定していたのに対し、量産単価12,500円を達成。製造コストについても約20%の削減に成功しています。
設計と製造を一体化したことで、発注・調整・品質管理のすべてがシンプルになり、コスト・納期・品質のバランスが最適化された量産体制を構築しました。
お客様の声
「社内の設計リソースが不足している中での短期開発案件でしたが、御津電子に一括でお願いしたことで、設計から量産までスムーズに進めることができました。
特に、設計と製造が分断されていない点が大きく、仕様変更にも柔軟かつ迅速に対応していただけたことで、安心してプロジェクトを進めることができました。結果として、コスト面だけでなく、開発スピードや品質面でも非常に満足しています。」

中小製造業の経営者でしか知りえないリアルな情報を発信
【主な経歴】リクルート出身。数々の個人賞を受賞し、GMを歴任
【御津電子での実績】苦しい工場経営を1年でV字回復。技術力と人材育成を通じて、日本を代表する企業を目指している
【講演実績】
おかやまテクノロジー展(OTEX)2022 『仲間と共に歩むV字回復ストーリー』
日本金型工業会 『WEBマーケティングの力で新規開拓 ~顧客開拓に成功した事例~』
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【取材依頼】
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