2021年9月7日更新。重要ニュースを追加
2021年9月24日更新。重要ニュースを追加
2021年9月27日更新。重要ニュースを追加
2021年11月30日更新。重要コラムを追加
2021年12月21日更新。重要ニュースを追加
半導体・樹脂・鉄鋼などの深刻な材料不足と高騰化が、日本の製造業に大きな影響を与えています。
御津電子も例外ではなく、製品を作る部材が入ってこない、納期は約2年、部材は2倍に高騰等、非常に厳しい状況が続いています。
状況をいち早く察知し大量に材料確保できた大手企業とは違い、中小企業は材料不足と高騰化に悩まされているのではないでしょうか。
なぜこのような状況になっているのか?製造業の現状はどうなっているのか?今後の見通しはどうなのか?今出来る事は何か?
弊社の情報を共有しますので、少しでも参考にしていただければと思います。
関連ニュース
【2021年3月14日追記】ウクライナの半導体製造用ガス2社が生産停止、世界供給の約半分カバー
【2021年2月4日追記】当社樹脂製品における第三者認証登録に関する不適切行為 および有識者調査委員会の設置について
【2021年2月4日追記】 東芝D&S 大分事業所が地震の影響で操業停止
【2021年2月4日追記】 日立金属、不正製品納入1952社に
【2021年12月21日追記】 マレーシア洪水 日系メーカーに影響 長期化で半導体影響も懸念
【2021年11月30日追加】2021年最新 半導体が足りなくなった7つの理由!先も見通せない危機的状況は、まだ序章…
【2021年9月27日追加】リン系難燃剤の製造が2021年9月から12月にかけて、大幅削減
【2021年9月24日追加】ロックダウンで外出禁止のベトナム
【2021年9月7日追加】エポキシ樹脂固体製造設備の停止について 三菱ケミカル株式会社
深刻化する半導体不足、納期が1年以上、価格が20~30倍に跳ね上がるものも
産業用ロボットがV字回復。半導体・鉄鋼など供給不足の影響は?
目次
深刻な材料不足と高騰化の背景
新型コロナ後の急速な設備投資意欲拡大
世界に目を向けると、新型コロナ後の景気回復に向けて200兆円を超える補正予算がまとまろうとしています。
その潮流に加えて、働き手不足による自動化等の波にものり、企業は設備投資に積極的になっている現状があります。
-関連ニュース-
工作機械受注、1~6月は71%増の7000億円 コロナ前超え
大企業の設備投資、12・6%増の見通し…製造業がけん引
2021年12月21日重要ニュース追記 マレーシア洪水 日系メーカーに影響 長期化で半導体影響も懸念
物流の世界的な停滞
新型コロナウィルスの影響を受けて、世界的にコンテナが不足し、物流業界は混乱しています。
世界的に物量が増えたことに加え、港で数週間隔離されることが原因なようです。
新型コロナの状況によりますが、今後も不安定な状況が続きそうです。
-関連ニュース-
世界の物流危機:コンテナ不足の今後。物流混乱…いつまで続く?
EV導入と自動化設備の急速な需要拡大
カーボンニュートラルが叫ばれ、世界の潮流は明らかにEVにシフトしています。EV車や自動化設備には大量の半導体関連部品が使われるため、需要が急拡大しています。
この潮流はより加速すると見立てられており、より部材は不足するのではないかと予想されています。
-関連ニュース-
2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略
企業の材料囲い込み
材料不足と高騰化は、材料の囲い込みを招きます。全ての企業が材料の囲い込みに走り、大量発注・大量に在庫を抱える、といった状況になっています。
-関連ニュース-
材料不足と高騰化の見通し
20221年は間違いなく材料不足と高騰化は続く見立ており、その後想定されることは以下の3パターンだと考えています。
パターンA 長期で材料不足と高騰化が続く。徐々に需要と供給のバランスが戻り始める
パターンB 中期で材料不足と高騰化が続く。急に需要と供給のバランスが崩れ、在庫過多状態や価格破壊が発生する
パターンC 短期で材料不足と高騰化が終わる。突如として需要と供給のバランスが崩れ、バブルがはじけた状態になる
ウッドショックはまさにパターンCに当てはまり、今では材料価格はバブルがはじけたようになっています。
歴史は繰り返されるという観点ではパターンBが最も現実的であり、企業としては突如としてやってくる在庫過多状態と価格破壊に備えなければなりません。
お客様の注文状況や世間の情報に網を巡らせて、どこよりも早く動きをかける事が重要であると考えています。
“半導体狂騒曲”、これはバブルなのか? 投資合戦が行き着く先は?
今から出来る準備
マクロからミクロまで、幅広い情報収集
私たちの日々の生活は、世界で起きている事に大きく左右されます。
今世界で何が起きているのか?欧米諸国の国の政策・方針など、幅広く情報を集めて何が起こるか予想していく事が大切です。
また目の前のお客様の注文状況がどうなっているのか。細かく監視を続け、ちょっとした変化にも敏感になって情報を集めていく必要があると考えています。
適正在庫のこまめな見直し
急に需要と供給のバランス戻り、需要過多状態に陥り、在庫過多状態や価格破壊が発生する事を考えると、常に自社の在庫状況を把握する必要があります。
先の注文と現在の注文を見て、常に適正な在庫を見直していく必要があると考えています。
技術人材の確保
材料不足と高騰化が招いた次は、技術系人材の争奪合戦。(もはや始まっていますが)
2021年終わりまで、企業はたくさんの注文を抱える事になると見立てています。
その注文をこなす為には、人材が必須。特に育成教育に時間がかかる技術系人材は、必ず不足すると見立てています。
求人を常に出して、いつでも採用できる体制を整えておく必要があります。
まとめ
半導体・樹脂・鉄鋼など深刻な材料不足と高騰化は、2021年迄は続くとみられていますが、その後は正直不透明な状態。
新型コロナウィルスは終息に向かうかどうかも不明、世界物流の停滞が解消されるかも不明、半導体メーカーは投資を行い生産数の増強を狙う。
世界で起こる事と各企業の思惑が行き来し、まったく先行きは見えない状況あります。
だからこそ、情報を幅広く集めて、いち早く企業戦略に落とし込んでいく事が、今求められているように思います。
中小製造業の経営者でしか知りえないリアルな情報を発信
【主な経歴】リクルート出身。数々の個人賞を受賞し、GMを歴任
【御津電子での実績】苦しい工場経営を1年でV字回復。技術力と人材育成を通じて、日本を代表する企業を目指している
【講演実績】
おかやまテクノロジー展(OTEX)2022 『仲間と共に歩むV字回復ストーリー』
日本金型工業会 『WEBマーケティングの力で新規開拓 ~顧客開拓に成功した事例~』
講演依頼の詳細はこちら
【取材依頼】
NHKワールド、Gogoleニュース…etc
取材依頼の詳細はこちら
代表プロフィールの詳細はこちら