2022年最新 半導体が足りなくなった7つの理由!先も見通せない危機的状況は、まだ序章…

半導体不足

世界の製造業バリューチェーンに衝撃が走っている。半導体が不足しており、商品は製造出来ない・または減産対応を強いられている
車・FA機器・PCなど半導体を使う企業は、日々対応に追われて大変な状況が続いている。
状況は改善されるどころか、悪化の一途をたどっている。

弊社もその例外ではなく、『1つの部材が足りない。その為製品が完成しない』といった状況が続いている。
弊社のような中小企業の購買力は、大手に到底かなうはずもない。半導体の納期は1年待ち、ひどいものでは2年待ちといった状況が続いている

改めて原因を時系列で整理し、今後の見通しについてまとめました
少しでも参考になればと思います。

関連ニュース

部品供給 半導体不足… トヨタ国内生産50%減
21年の半導体装置市場、初の1000億ドル超え
2021年3月14日重要ニュース追記ウクライナの半導体製造用ガス2社が生産停止、世界供給の約半分カバー
2022年2月4日重要ニュース追記当社樹脂製品における第三者認証登録に関する不適切行為 および有識者調査委員会の設置について
2022年2月4日重要ニュース追記 東芝D&S 大分事業所が地震の影響で操業停止
2022年2月4日重要ニュース追記 日立金属、不正製品納入1952社に
2022年1月21日重要ニュース追記 非鉄、3度目の騰勢 アルミやニッケル急伸
2021年12月21日重要ニュース追記 マレーシア洪水 日系メーカーに影響 長期化で半導体影響も懸念
2021年12月15日重要ニュース追記 中国浙江省、工場の停止相次ぐ 新型コロナ感染拡大で
2021年12月14日重要ニュース追記 21年の半導体装置市場、初の1000億ドル超え
2022年3月14日 重要ニュース追記 ウクライナ侵攻が半導体生産に影 原材料不足の懸念
2022年4月28日 重要ニュース追記 上海 ロックダウン1カ月 市民の外出制限続く

足りないのは半導体だけではない

半導体
コネクタ・スイッチ・センサーなどのFA部品、ハーネスなどの車載部品等、PCや周辺機器、画像測定器など足りないものは半導体のみに限らない。
黄銅・リン系難燃剤・鉄鋼・樹脂等、製品を作る材料が足りていないのが現状。
半導体だけではなく、全ての部材が不足している状況に陥っている

合わせて読みたい記事

2021年最新 半導体・樹脂・鉄鋼など深刻な材料不足と高騰化が招く製造業への影響

半導体不足に陥った出来事を、時系列で整理

20年4月  新型コロナで需要が減少。半導体製造ワーカーが流出

世界的に新型コロナの感染が拡大し、都市のロックダウンが行われた
当然ながら、需要は減少。工場は利益を確保する為、人件費を削減する一手に出て、半導体の製造ワーカーの流出が始まった
半導体製造ワーカーの育成には時間を要するが、企業は目先の利益確保を実現する為、解雇という手段に打って出た。
需要が減少している為、在庫は過多状態に陥って、工場は稼働停止状況に追い込まれた

21年2月  新型コロナで需要増加。ワーカー不足で作りたくても作れない状況に

新型コロナのワクチンの接種率向上と共に、世界経済は回復の兆しに包まれる
需要は回復し始め、各工場でもコロナ明けの需要爆発を見越して生産を開始
製造業の技術者育成には時間を要する為、各企業とも急な増産体制に追い付かない状況に。
一方で工場のバイヤーは、先を見越した部材の発注を一斉に始める。
材料はあるが、半導体ワーカーがいない為作れない。そんな状況が広がり始める

21年2月  米 寒波で大規模停電。半導体関連工場の操業が停止

日本ではあまり大きく報じられることがなかったが、アメリカでかつてない寒波が到来し、大規模な停電状態が続く
半導体工場、樹脂の製造工場など、製造の心臓部の材料工場が稼働停止状態に陥る。
稼働再開までに3ヵ月、長くて半年と、非常に危機的な状況が続く。

21年2月頃 船のコンテナとワーカー不足し、世界の物流が混乱し始める

新型コロナの復活と同時に、世界の物流が急に動き始める。
一方で新型コロナの影響を受け、輸入したものは2週間港に隔離。
そんな状況も相まって、世界的にコンテナが不足
さらに、アメリカでは失業者に手厚い給付金が配られたため、港で働くワーカーが不足
コンテナは足りない、ワーカーは不足するといった、世界の物流の中心地が全く機能しない状況に見舞われる

21年2月頃 大手の材料囲い込みが本格化、半導体納期が1年を超え始める

工場の稼働停止・新型コロナ後の需要爆発・世界経済の回復基調などの情報を得て、各大手企業は大量に部材を発注し始める。
大手の情報力とその権力を活かして、部材の争奪合戦が幕を開ける
情報力にかける中小企業は完全に出遅れ状態となり、半導体の納期が1年という異常事態に発展する

21年3月  半導体製造工場(那珂工場)の火災発生。さらに足らない状況に陥る

最悪な事に、日本の半導体工場で火事が発生。
半導体不足に更なる追い打ちをかける状況に。
ただでさえ足らない半導体がさらに足らなくなる。
その工場へ主に発注していたのはトヨタ。トヨタが世界中の半導体製造メーカーに注文をかける

21年9月  中国の大規模停電で半導体関連工場が稼働停止状態に

中国が脱酸素社会を実現する為に、大規模な停電を実施。
半導体製造の関連工場が軒並み稼働停止状態に追い込まれ、さらに部材が足りない状況に
足らない状況の中で追い打ちをかけるような一手で、半導体の納期は2年待ちなども当たり前の状況に陥る

もはや危機的状況、今後の見通し

新型コロナで、東南アジアの工場停止リスクが増大

ここにきて、新型コロナウィルスの『オミクロン株』が登場し、東南アジアでは感染爆発手前の状況。
東南アジアは半導体の前工程をつかさどる工場が乱立している為、世界は多大なリスクを抱えている状況に陥いる。
もちろん大企業はその情報を入手している為、更なる争奪合戦が始まるとみられている

半導体の需要爆発はもう目の前

IOT・テレワーク機材・PC・スマホ・車の自動運転に欠かせない半導体。
その需要の爆発はこれから始まるといわれている。
半導体を使ったビジネスは本格的に始まるとみられており、各企業が半導体の在庫確保に走っている

終わりに

時代が凄い速度で加速しており、新型コロナ明けの需要爆発を控えている中で、半導体不足は危機的状況。
もはや中小企業では手の打ちようのない状況までに追い込まれているが、チャンスも転がっている
日本国も台湾のTSMCを誘致するなど、国が大規模な一手を打つ構えを見せている
今の時流を読み、今出来る事を最大限考えて実行する。
この大ピンチをチャンスに変えれるのは、経営者の思考にかかっているように思える。
今だからこそ出来る事がある。考え、考え、考え抜いたその先に、日本の製造業の夜明けがやってくると信じている

合わせて読みたい記事

ニッポン製造業の夜明け!2022年最新 世界から見た日本の製造業。日本の製造業が海外進出をするメリット・デメリット
日本の中小 製造企業へ壊滅的な打撃!? EV好調の波が与える、製造業への影響と今後について
2022年最新 エネルギーショック!ウクライナ情勢とロシアの「SWIFT」排除が、日本の製造業に与える影響と今後について

カテゴリー: NEWS

お見積り依頼・取材・質問などは下記よりお問合せください。



この記事を書いたのは
御津電子株式会社 取締役 役員 人見 雄一
人見 雄一(ひとみ・ゆういち)
リクルートでの営業経験・ウェブ集客ノウハウを生かして、時代に合わせた工場運営を行う。非常に厳しかった工場経営を、紆余曲折しながらも仲間と共にV字回復を実現。前向きで明るい仲間に囲まれて、厳しく楽しく成長できる職場を目指しています。
2004年4月 ジュテック株式会社(化粧品容器メーカー)入社
・物流係と営業係を担当
2007年7月 株式会社リクルート 入社
・サロンの開拓に成功し、複数の個人賞を受賞
・営業リーダー、GMを歴任し、複数の組織賞を受賞
2017年7月 御津電子株式会社 取締役として入社
ビジネスITに掲載 コロナにまったく動じなかった岡山の製造会社
テレビせとうち 『プライド』に出演 コロナ禍でも動じない!町工場の”販路開拓術”