2021年2月最新レポート 新型コロナウィルスにおける製造業へ影響


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『アメリカの大幅な政策転換』は激動時代の到来を予感しているような動きで、特にパリ協定復帰は世界が電気自動車へかじを取る大きな一歩になりました。
電気自動車に目を向けると、全個体電池の搭載で航続距離1000km超・5G搭載でアップデート前提としたシステム・自動運転レベル3の登場など、現在の勢力図は大きく変わることが予想されます。
現在はテスラ(米)・リーオート(中国)・ニーオ(中国)などが台頭しており、今後はDX(デジタルトランスフォーメーション)を前提とした開発がカギになると想定しています。
自動運転レベル5が登場したらドライバーが要らない世界がやってきますから、どの企業も国を巻き込んで本気で開発を行うでしょう。

電気自動車になると車に搭載される部品が全く変わってくるので、製造業も大きな転換期が迫っています。
基板・半導体関連・センサーが、車に大量に使われる。エンジンはモーターに変わる。電池の小型化や長寿命化が進む。

製造業がどの方向に向かっているのか、自社がどうあるべきなのか。
弊社が持っている情報を共有しますので、是非とも参考にして頂ければと思います。

自転車業界の動向

自転車業界
現在の注文状況:非常に多い
今後の注文状況:非常に多い
欧州での自転車ブームに乗って、非常に忙しい業界。その勢いはとどまることを知らず、現在も大量の注文を頂いている状態です。欧州の自転車屋には自転車の在庫がない状態らしく、製造メーカーも部品待ちの状態です。今後も、より増していくのではないかと想定しています。
-関連ニュース-
自転車、通勤も余暇も コロナ拡大でブーム 欧州
https://mainichi.jp/articles/20210207

制御機器業界の動向

制御機器業界
現在の注文状況:多い
今後の注文状況:多い
半導体や5G関連の好調の波を受けて、注文も増え始めてきています。電気自動車の需要・5Gの普及・DX(デジタルトランスフォーメーション)などの技術革新を考えると、大きく伸びていく業界であると考えています
コロナ禍でも好調を維持する半導体産業
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/

自動車業界の動向

自動車業界
現在の注文状況:昨年同等
今後の注文状況:当面は減少傾向だが、徐々に回復
新型コロナ前迄復活していた自動車業界。トヨタも利益を上方修正するなど、明るいニュースが続いていました。ですが、地震の影響で部品が不足し、各工場で生産調整が入るなど、目の前の見通しは少し暗くなったように思えますが、これは一時であり今後は回復傾向にあると想定しています
-関連ニュース-
トヨタ自動車 国内9工場で生産調整へ 今月13日の地震の影響で
https://www3.nhk.or.jp/news/

建設業界の動向

建設業界
現在の注文状況:減少傾向
今後の注文状況:減少傾向
注文から完成までに時間がかかる業界だからこそ、新型コロナの影響は徐々に出ていると予想していましたが、まさに少しづつ注文が落ち着いてきている現状です。実体経済の悪化に加え、土地価格・資材・賃金の高騰と逆服が強くなってきているように思えます。今後についても徐々に影響が出ていると想定しています
-関連ニュース-
新築マンション発売、過去最低に
https://www.nikkei.com/nkd/company/article/

健康機器業界の動向

健康機器業界
現在の注文状況:減少傾向
今後の注文状況:減少傾向
新型コロナの第三波の影響を受けて、営業活動が出来ないことにより、一段と厳しい状況に陥っていきました。自粛などで巣ごもり需要が高まっているのも事実。そこに向けた商品は大ヒットになっているようです。新型コロナの時代に合わせた自宅でケアできる健康機器の需要はあるので、あとはどう販売するかがカギになってくるように思えます。

-関連ニュース-
美容機器のMTGがストップ高気配、巣ごもり追い風に1Q好決算
https://www.asahi.com/business/stock/

農機具業界の動向

農機具業界
現在の注文状況:減少傾向
今後の注文状況:減少傾向
新型コロナの影響は少ないであろうと考えていた業界ですが、農家が農機具への投資を控えているようで、注文が減ってきている状況です。ただ世界に目を向けると間違いなく伸びてくる業界ですので、今後の動向に注目をしたいところです

最後に

新型コロナが日本で流行し始めて1年が経過しました。
生活様式はもちろん、企業としての在り方、働き方は大きく変わってきました。

先日ある営業会社の”営業組織におけるリモートワーク”という題目でのClubHouseトークを聞いていましたが、非常に参考になるお話が多かったので紹介します。
『営業もリモートワークの時代へ。営業組織における給与体系の限界が来ている。成果や行動に連動した給与体系へ変化させなければならない』
営業が顧客に提供する価値は、今も昔も変わらない!”対応スピード”である。非対面でもよりスピード感高く対応している営業が成果が出ている』
時代に淘汰されるか、時代を淘汰する側に立つのか。それは経営者や管理者の心の持ちようであると、改めて思いました

時代の変化は始まったばかりで、新型コロナの営業でこれからもっと技術革新が進んでくるでしょう。
新型コロナをピンチと捉えて何もしない企業は淘汰され、新型コロナをチャンスと捉えて変化を楽しむ企業は淘汰する側へ。
日本の製造業の夜明けは始まっており、時代に合わせた経営が求められているように思えます