新型コロナ時代を勝ち抜く!中小製造業の企業戦略についてー岡山大学教育学部附属中学校で授業を行ってー


健康機器業界の動向

岡山大学教育学部附属中学校の2年生のグループ様より「SDGsの視点を持った探究活動の一環でコロナ禍での企業の取り組みを教えて欲しい」との依頼を受け、取締役の人見が講師として行ってまいりました。
事前に頂いた質問では、「一部上場企業の重役?」と思うような鋭い観点での突っ込みがあり、不安と期待を織り交ぜながら学校に到着。
PowerPointの資料に沿いながら、生徒様からの質問に答え、時に議論を行いながら、約75分間の授業を行いました
事前質問の一部
・”利益追求”と”社会貢献活動”はどのようなバランスで行っているか
・従業員の「幸せ」を実現するためにどのようなことを行っているか。

講演資料をまとめる事や生徒様からの質問を受ける中で、たくさんの気づきがありましたのでレポートさせて頂きます。

 

岡山大学教育学部附属中学校の情報

自主自律 豊かな心でたくましく」を教育目標に、教科学習を通じての人間育成を目指す。
特色は岡山大学教育学部と連携し、子供の未来を見通した幅広く将来に役立つ教育の研究と実践を行う
https://chugaku.fuzoku.okayama-u.ac.jp/

岡山大学教育学部付属中学校
岡山大学教育学部付属中学校
岡山大学教育学部付属中学校

授業_新型コロナに動じない安定した業績を出す為に

新型コロナに動じない安定した業績を出す為に
1つの業界としか取引をしてなかった場合、また1社としか取引していなかった場合、その業界やお客様がの業績が悪くなれば当然業績が悪くなる
より多くの業界とお客様と取引する事はとても重要で、そこに対しての努力を怠ってはならない
当然、新たな業界やお客様と取引を始めると、社内調整・ルールの違い等。大変なこともたくさんある。でもそういった事を乗り越えていかないと、安定した売上を出すことはかなわないし、従業員の雇用を継続する事が出来ない。
新たな顧客開拓は企業の使命である

授業_新型コロナ時代の新たな営業手法”ホームページ”

新型コロナ時代の新たな営業手法”ホームページ”
グラフは御津電子のホームページの月間来訪者数。
「YahooやGoogleで検索を行った際上位検索させるSEO対策」や「多くのリンクをもらう被リンク対策」「SNSを活用した情報発信手段」など、様々な打ち手を打ってきた。
それは結果として約2年で1ヵ月の来訪者数が200倍に増えるという結果をもたらしてくれた。
取材依頼も入るようになり、ホームページを通じて新たなお客様との出会いもあった。
これからの時代、バーチャルの世界でどれだけ閲覧されるかが、とても重要になってきている

授業_どこよりも早く動く為の情報収集

どこよりも早く動く為の情報収集
昔は、TVと新聞でしか情報が入らない時代だった。
だが今はネットが普及し、SNSや動画サイトを利用すれば多くの情報を手に入れる事が出来るようになった。
1つのニュースを様々な角度から見る、信頼できる情報筋からの専門的な情報を得る1,5倍再生や早読みを屈指して多くの情報を集める
その集まった情報を自分なりに理解して、経営戦略に反映させていく事がとても大切になってきている。

生徒からの鋭い質問_”利益追求”と”社会貢献活動”のバランスとは?

”利益追求”と”社会貢献活動”のバランス
利益の追求と社会貢献のバランスは、共通部分が8割を占める。
売上を増やす事=利益と社会貢献、材料などの原価低減をする事=利益と社会貢献、ゴミを減らす事=利益と社会貢献
大切なことは利益を追求する大義名分。大義名分が間違っていると、単に利益だけを追求する会社になり、そんな会社は長期的に見て繁栄する事はない。
何のために、誰のために、利益を追求するのか、経営者はその答えを持っておかなければならない。

生徒からの鋭い質問_従業員の「幸せ」を実現する企業活動とは?

従業員の「幸せ」を実現する企業活動
従業員の幸せ=安心して、給与が稼げて、自己実現出来る職場。
安心して働ける環境を作る事、出た利益を給与に反映する事、厳しいけど成長や自己実現できる場所を提供する事こそ、企業が行うべき使命である。
企業が活動する上で、最も重要なのは従業員。どれだけたくさんの仕事があっても、どれだけ優れた経営戦略があっても、従業員がいなければ、意味をなさない
だからこそ、従業員を第一に考えるべきである。
学生のみんなとのディベートを通じて、痛感させられました。

最後に

今回思った事は2つ。「経営の問いへ答えはシンプルである」「自分の子供を岡山大学教育学部附属中学校に行かせたい」です。
学生から聞かれる素直で純粋な質問に対して、相手にわかるように伝えるために、考えに考えつくしました。結果、シンプルな答えに行き着く。
さらに質問を受けて、議論を繰り返すことでよりシンプルな答えにたどり着く
この誰でもわかるようなシンプルな答えこそが重要で、経営で実践していきたいと改めて痛感しました。

これは全く別の話ですが、私の子供には岡山大学教育学部附属中学校に行かせたいと思いました。
受験があるからかわかりませんが、生徒さんの質が格段に高く、心底驚かされました。
私が中学の時、「従業員の幸せを実現するために企業がどのようなことを行っている」かなんて、考えたことがありませんでした。
ほんと素晴らしい生徒の皆さんで、こんな子供に育ってほしいと、素直に心から思いました。
またそういった機会を与えている学校の教育方針も素晴らしいと思います。

最後になりましたが、岡山大学教育学部附属中学校の川上先生、そしてグループメンバーの皆さん、ありがとうございました。
また次の機会でお会いできることを楽しみにしております。