【2024年最新】加速する円安で、日本の製造業の活路は海外にあり!具体的対策を3つ紹介


円安が製造業に与える影響
今、日本の製造業に追い風が吹いている。
半導体バブルの崩壊や、新型コロナ明けの特需を受けて過剰生産での在庫過多になっている中、多くの製造業が受注に苦しんでいます
オムロンもFA事業が非常に厳しく、約2000人を解雇することを発表したり、三菱電機も今期の業績でFA事業が非常に厳しいと見込んでいます。

しかし円安の影響で、その中でも日本の製造業には追い風が吹いている。

日本の製造業は、世界から見たときに、品質、納期、コストの面で非常に高いレベルにある
この高い品質と安心感を、現在は安価に手に入れることができる。
海外から見れば、今こそ日本製品を購入するチャンスだと捉えられている。

今回のブログでは、日本の製造業がチャンスな理由・御津電子の実態・今出来る対策の3つを解説する。
少しでも参考にして欲しい

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日本の製造業がチャンスである理由

日本の製造業がチャンスである理由

①高機能な製品を安く購入できる

「爆買い」という言葉に全てが集約されている。
海外の消費者が日本製品を買い求める理由は、高機能製品を安価に手に入れることができるから。
日本の製造業は非常に細部まで考え抜かれた設計を行い、素晴らしい機能を持つ製品を提供しています。
この円安の状況下で、そのような高機能製品を安く購入できることは、海外のバイヤーにとって大きなチャンス。
これを機に、日本製品をより多く取り入れる事を実践されています。

②品質、納期

世界中を見渡しても、日本ほど品質が高く、納期を守り、コスト意識の高い国はない。
日本人特有の”あうんの呼吸”で、図面を渡せばその図面から設計者の意図を読み取り、設計者に合わせた提案を行い、ものづくりを進める
納期管理は徹底されていて、納期が遅れる事は考えにくい。万が一遅れる場合でも、ちゃんと連絡が入る
このような高い品質・納期を実現出来る国は、日本以外には見当らない。
そこに円安が加速度的に進んで、追い風が吹いている状況だ。

③世界のサプライチェーンの再構築

地政学的リスクを考慮し、世界中でサプライチェーンの再構築が進んでいます。
東アジアから東南アジアへサプライチェーンの再配置が加速していますが、東南アジアの製造業にはまだ不安が多く残っている
その中で、日本の製造業はこれまでの実績と信頼性が高く評価されています

御津電子の実態

国内向け・海外向け 売上シェア
出典:御津電子株式会社 四国工場 売上表
上記グラフをご覧ください。
これは。御津電子の売上において、海外に販路を求めている企業と国内に販路を求めている企業のシェアを比較しています。

円安のグラフと共にに海外販路を求めている企業のシェアが拡大していることがわかります。
これは、もともと円安の前から海外に販路を求めた企業が成功していることを示しています。

日本ではなく海外に販路を求めた企業が伸びている、すなわち円安の影響を受けて、さらに成長している。
トヨタもその一例です。やはり、ヒントは海外にあります。

これから円高に戻る要素は少ないと考えられる。
そう考えると、今からでも遅くはない。海外に販路を求めるべきです。

日本国内のマーケットは限られています。
メーカーだけでなく、部品加工や組み立て業者も、今の強みを活かして海外に販路を求めてい事が大切
いまこそ、世界にもう一度日本の製造業が仕掛けるタイミングです。

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今製造業ができる事

部品加工メーカー、メーカー、組み立て業者が今できることは以下の3つに集約される。

展示会への積極的参加

特に東京での展示会が有効。
海外のバイヤーは、日本のメーカーを見つけるために展示会に多く訪れています。
展示会に参加することで、多くの海外のバイヤーと直接接触できるチャンスがあります。

ホームページの英語化対応

海外のバイヤーは英語で情報を探しています。
自社のホームページを英語化することは必須です。
重要なページやアピールしたいページだけでも英語対応することが重要

3. 経営者や取締役の英語力向上

AIや翻訳機の進化により英語を話す必要がないとも言われていますが、ビジネスの場では微妙なニュアンスを伝えるために英語力が必要。
経営者や取締役は英語を話せるようになるべき
1年あれば英語を習得できるので、今からでも遅くない。

ちなみに、筆者が務めていた前職の会社では、役員以上は英語を強制的に学ばされてました。

まとめ

円安における日本の製造業復活はもうすぐそこ。
このブログでは、日本製造業の復活の鍵が海外にあると伝えてきました。
円安の加速とともに、その話が現実的になってきています。

確かに、半導体バブルの崩壊や新型コロナ明けの在庫調整で多くの企業が苦しんでいますが、今こそ販路を海外に求めるべき。
日本の製造業の夜明けが、まさに今、訪れようとしています。

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