【OTEX講演】 傾聴→支援→改善サイクルを詳しく解説。従業員が経営者目線に変わる! 従業員の成長に徹底伴走するノウハウ



先日OTEXにおいて、1時間の基調講演をさせて頂く機会がありました。

過去記事:OTEX 基調講演「仲間と共に歩むV字回復ストーリー」に、代表取締役の人見が登壇しました
OTEXとは「岡山テクノロジー展」のことで、岡山県を起点とする、機械系ものづくりの商談展示会のことです。

OTEXにおける講演で、御津電子が最も伝えたかった事は、従業員の可能性を引き出すことが、結果的に企業の可能性を引き出し、売上に繫がっていくということです。
企業がどれだけ素晴らしい方針や戦略を掲げても、それを実現してくれる従業員がいなければ、全くもって無意味です。

御津電子ではコロナの影響もなく、経営環境に非常に恵まれ、好業績が続いています。
過去ニュース記事:コロナにまったく動じなかった岡山の製造会社に聞く、具体的に行った3つのコト

御津電子では、何を大切に企業経営を行っているかというと、「傾聴」、「支援」、「改善」というサイクルを回すことに重きをおいています。
ここでは、企業経営において、御津電子で行っている、「傾聴」、「支援」、「改善」というサイクルに関するノウハウをお伝えします。
コロナウィルス感染拡大などの世界情勢の影響で、経営に行き詰まっている経営者様の一助になれば幸いです。

御津電子の業績

V字回復ストーリー
御津電子の業績は、過去最高を更新し続けています。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響も受けず、既存の顧客との繋がりを大切にしつつ、新規のお客様の獲得をし続けており、多くのお仕事を頂いています。

御津電子では、「品質」「コスト」「納期」、いわゆる「QCD」を大切にしており、いかにお客様に対して品質が高い製品を低コストで、かつ短納期で提供できるかに重点を置いています。

その基盤を保ちつつ、社内では「傾聴」「支援」「改善」というサイクルを回していることが、御津電子が躍進している要因になっていると考えられます。

基盤にあるのは従業員の経営者目線


御津電子では、経営者目線の従業員が多いです。
例えば、「経営方針から工場と個人の目標を連動させ、かつ評価に紐づける事が重要」だとか、「営業の仕事はお客様から注文を受注することで、工場のキャパは考えずに仕事を受注して来てほしい」ということや、「工場の課題は従業員教育にある」、あるいは「研修や展示会は積極的に参加する」という経営者目線の発言が、自然と従業員の中から発せられています

このような従業員の経営者目線の発言を、経営者側が汲み取り、実際の経営に活かしていることが、御津電子の特徴的な経営体系だと言えます。

経営者目線になってもらうため取り組んでいる内容「傾聴→支援→改善」サイクルの高速化

傾聴サイクル
御津電子では、工場責任者や経営陣が、常に従業員の視点に立って傾聴し、支援し業務の効率化を図るよう改善することを信条としています。
どんな些細なことでも、聞き耳を立てて傾聴することで、業務改善を推し進めています。
この傾聴という姿勢から実際の経営に反映させることで、従業員一人ひとりも会社を経営している心持ちとなり、より闊達に仕事に関する発言をすることに繫がっていきます

傾聴、支援、改善のサイクルが御津電子の経営を強くしている要因であると言えるでしょう。

企業価値の源泉は従業員である

御津電子では、企業の価値は、従業員によって成り立っているという考えが根本にあります。
どれだけ素晴らしい方針や恵まれた設備があっても、優秀な従業員がいなければ、机上の空論となり、業務が成立しません。

最近何かと話題のDX関連のインフラを整備したとしても、それらを使う従業員が経営者目線でなかったり、経営陣も傾聴を疎かにして、従業員の声を軽視したりすれば、その企業価値は風化の一途を辿ることになります。

企業を成長させたいのであれば、企業の根幹である従業員に成長してもらう必要があります。

傾聴→支援→改善を回す、具体的な手段

傾聴し、支援し、改善するというサイクルを回していく具体的な方法は、3つ考えられます。

第一に「半年に1回は、従業員と面談する機会を設けること」です。
年に1回の面談を行う企業は数多くあると思います。
しかし、それでは足りません。半年に1回は従業員の考えていることを傾聴するようにしましょう。

第二に「昼食を一緒に食べること」です。
従業員と一緒に昼食を食べることで、何気ない会話が生まれます。
その会話の中には、業務を改善するヒントが含まれているかもしれません。

第三に「工場を暇そうに歩くこと」です。
暇そうに、という点が重要です。
忙しそうに工場内を歩くと、従業員に気を使われてしまい、会話が生まれません。
一方、暇そうに歩いていれば、従業員との話をする機会が日常的に発生し、それが傾聴につながります。

まとめ

ここまで、御津電子の経営姿勢である、傾聴、支援、改善という3つのポイントについて解説してきました。

この記事のポイントを整理すると以下の通りです。
・御津電子を支える経営姿勢は、傾聴、支援、改善の3つであること。
・御津電子では、経営者目線で業務にあたる従業員が多いこと。
・従業員からの声を傾聴する機会は、経営者側が意図的に作りだしていること。
企業の価値は、従業員の価値であり、企業を成長させたいのであれば、まずは従業員の成長を促す仕組み作りが重要
・傾聴、支援、改善を推し進めるコツは、半年に1度従業員との面談を行う場を設けたり、昼食を一緒に食べたり、工場内を暇そうに歩いたりすることで従業員とのコミュニケーションを図る場を作り出すことが大切。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。