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「バイデン政権誕生におけるアメリカの政策転換」「猛威を振るう新型コロナウィルス」等、世界は大きな転換点が来ています。
製造業においても、「石油から電気自動車への大転換」「ハイテク産業(ロボット・5G・半導体)の台頭」「ASEANを代表とする製造原価の安い国への製造移管」等、大きな転換点が来ています。
その中で、中小企業製造業が勝ち抜いていくために、どの道をどう進んでいくべきなのか。企業としてどうあるべきなのか。
経営者の舵取りは、さらに重要になってきていると考えています。
岡山の若い世代の社長と意見交換を行う中で、見えてきたことがあったのでレポートさせて頂きます。
少しでも経営のヒントになれば幸いです。
目次
株式会社クレスコ様の会社概要
商号 | 株式会社クレスコ |
---|---|
代表者 | 川井雄之介 |
創業 | 1872年(明治5年)4月 |
資本金 | 4,000万 |
URL | http://www.oka-cresco.co.jp/ |
代表取締役 川井雄之介様の経歴
持ち前の明るさ、情報収集力、人脈をフルに生かして経営を実践。
御津電子とは、岡山県産業振興財団の後継者育成塾で意気投合。会社間の工場見学や経営についての意見交換会を実施するなど、経営・技術・人材面で交流を持つ。
経歴:
2015年:慶応義塾大学を卒業
2015年:日本軽金属ホールディングスに入社
2016年:株式会社クレスコに入社し、代表取締役を務める
1991年生 岡山県産業振興財団 後継者育成塾13期生
岡山県産業振興財団が運営する後継者育成塾サイトはこちらへ
製造業_中小下請企業の進むべき道について
新たな業界を開拓する
以前のクレスコ様は、石油プラント業界のみの取引だった。1つの業界しか取引していないクレスコ様にとって、度重なる不況(バブル崩壊・リーマンショック)は企業経営に大きな打撃となった。その時の教訓をもとに「新業界獲得戦略」を掲げ、今では半導体・鉄道・介護関連との業界取引に成功。新型コロナ下においても、各業界の浮き沈みを吸収し、昨年対比10%減少にとどめる事に成功。
「多くの業界と取引する事は安定した企業経営につながる。でも一方で、社内調整や業界独特のルール等…ともて苦労します。そういった逆境を乗り越えていく先に、より強い経営体質や従業員の成長がが待ち受けているのだと思います。今後も新たな業界との取引を狙っていきたい」と代表取締役の川井さんが力強く語ってくださいました。
代替品開発提案を実施する
製造業はの下請け企業にとっては、お客様の売上に左右される。でも裏を返せば、お客様の売上が上昇すれば、下請け企業の売上も増える事につながる。
お客様の売上が上がる為には、お客様により魅力的な商品を作って頂かなければならない。そう考えると「代替品開発提案戦略」が非常に重要になってきます
既存の商品で、製造しやすい形状変更して製造原価を下げる事や、最新の機能を追加する事や代替の安い部品を提案する事等、出来る事はたくさんある
製品を作っている現場からの意見を提案し、お客様の販売拡大に貢献する事で、唯一無二の下請け企業に成長する。
自社の技術を高めて、その技術を惜しみなくお客様へ提供する。これがこれからの時代に合った、下請け企業の在り方だと思います。
徹底した原価低減を行う
いつの時代も企業が追い求めるべきものは、利益。利益を生み出す為には、売上を上げる事も大切ですが、原価低減させることも重要。
デジタルIOT&AIと技術の進歩で、劇的な原価低減を実現する事が可能になりました。
新しい機械を導入して加工時間を半分以下にする、システムと機械を連動させる事で段取り時間を劇的に短くする等、出来る事が格段に増えいます。
最新技術を導入する事で、より簡単に原価低減できる時代だからこそ、常に最新技術の情報を仕入れて、利益が出ていれば導入しトライ&エラーを繰り返す。
最新技術に触れて導入する事こそ、今後の中小下請企業が生き残っていく手段だと思います。
販売チャネルを確保する
これまで販売チャネルは、大手大企業が大金をかけてCMを流して宣伝するというのが主流で、お金のない中小企業が広告するのは至難の業でした。
ですが、ECサイトやSNS、フリマアプリの活用によって、中小企業でも販売チャネルの確保できる時代に突入。TVCMよりも登録者10万人のインスタグラマーのほうが、価値の高い時代に突入している。
だからこそ企業もちょっとした努力で、販売チャネルの拡充は容易になりつつあります。
技術を持っているけど、販売チャネルがない。という時代は終わりをつげ、小さな企業でも個人でも販売チャネルを持つことが出来る時代に、変貌を遂下いています
今後の展望 ~風の時代~
情報や知識など形のないもの、伝達や教育などが重視され、人々は何より「知る」ことを求めていくことになる時代が到来しています。すなわち、「もの」ではなく「コト」が売れる時代になっている。
そんな時代だからこそ、「変化の対応出来る」「ノウハウをたくさん持っている」企業が生き残っていくのだと思います。
最新技術(デジタル・IOT)に対応し、たくさんのノウハウがたまっていく。そういった企業が増えていくと、日本の中小下請製造業が強くなっていくのだと思います。
参考資料
「持たない」自由を楽しむ 新たな「風の時代」
https://forbesjapan.com/articles/detail/39054
中小製造業の経営者でしか知りえないリアルな情報を発信
【主な経歴】リクルート出身。数々の個人賞を受賞し、GMを歴任
【御津電子での実績】苦しい工場経営を1年でV字回復。技術力と人材育成を通じて、日本を代表する企業を目指している
【講演実績】
おかやまテクノロジー展(OTEX)2022 『仲間と共に歩むV字回復ストーリー』
日本金型工業会 『WEBマーケティングの力で新規開拓 ~顧客開拓に成功した事例~』
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【取材依頼】
NHKワールド、Gogoleニュース…etc
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